追肥

ここ最近毎年思うことだが、今年も異常気象の連続です。
連日テレビから流れる観測史上1位などの報道!
自然を相手にしている職業なので、肌で感じてます。
2月、3月の雪のすくなさ、観測史上2番目に早いりんごの開花、
そして今も続く旱魃。6月に入ってほとんど雨が降ってない!
りんごの葉っぱの色もだいぶ薄くなってきてます。
今週末待望の雨の予報!なので
追肥をしました。
追肥は2種類です。
キーゼライト




りんごの成長は主に二つのステージに分けられます。
自分の体をつくる(葉っぱ、枝)栄養成長と
子孫をつくる(りんごの実、来年の花芽)生殖成長です。
だいたい青森では6月後半から7月前半にその切り替えがおきる時期です。
今年伸びた枝が止まるのが合図です。
今年はだいぶ生殖成長に切り替えが進んできました。
これからの来年の花芽形成や、りんごの味をのせるりん酸の吸収に、
キーゼライトが役立ちます。

有機質(100%)肥料



今頃になると春に巻いた肥料の効果が切れてきます。
葉っぱの色が薄くなってきたのが、その証!りんごの出すサインです。
なので秋まで持続してジワジワ効く有機質の肥料が必要です。
当然味の面にも現れます。
「ふじ」などのツル割れの軽減にも役立ちます。
有機質肥料といっても、色々な種類があります。
チッソが強いものだったり、りん酸が強いものだったり!
当農園ではりんごの品種、樹齢、樹勢(元気な木もあれば、弱い木もあります)に合わせて、一本、一本その子に合った肥料の種類や、量を選択しています。
今の季節になると、昔オヤジが言ってた言葉を思い出します。
「りんごの木は子供と一緒だ。いっぱい食う子もいれば、体が弱くて食べれない子もいる。体が大きい子もいれば、小さい子もいる。みんな違うんだ。その子に合わせて接してあげないと」
りんごを生業としている私が、最も大切にしている教えの一つです。
今りんごのためにできる最善のことを一つ一つ丁寧に行い、秋には喜んでもらえる
りんごをお届けします。